ランニングについて
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ランニングについて

2018年04月01日(日)8:00 AM

◆ランニングについて 
ランニング=走ることは、人間誰でも子どもの頃から行っている動作ですから、それほど深く考える機会がない方も多いでしょう。走動作は、サッカーや野球等の球技でもなく、またコンタクト(対人)スポーツでもないので、非常にシンプルに同じ動作を繰り返します。特にマラソン等の長距離走では同じ刺激が入り続けるがゆえに、特定部位のトラブルが起こりやすく、またその故障が長引く傾向にあります。

持久系スポーツのパフォーマンス向上の指標として、最大酸素摂取量(VO₂MAX)、乳酸性作業閾値(LT値)といった生理学的な要素がありますが、これらを改善していくためにはある一定レベルの練習を継続することが必要になってきます。故障を繰り返していては、練習の継続が出来ません。私はメディカルトレーナーとして、オリンピック代表選手や様々な実業団の選手の治療やコンディショニング指導に関わってきました。

◆ランニングエコノミーの向上のために
選手の身体や練習を見るうちに、「ランニングエコノミー(走りの効率性)」を向上させることが、パフォーマンス向上には最も重要であると考えるに至りました。一度のレースや練習で使えるエネルギー量には限りがあり、その限られたエネルギーの中でどれだけ走ることが出来るか?つまり少ないエネルギーでいかにして長く速く走ることが出来るかが重要ということです。

そのために必要なことは、動作の改善、つまりランニングフォームの改善です。トップ選手のランニングフォームは無駄がなくとても綺麗ですし、必要な筋肉だけが付いていて細くしなやかな身体をしています。フォームの崩れをなくし、地面から脚、身体への反発を得やすくするためには、それぞれの骨格を理解した身体の軸作り、上半身や肩関節と脚の連動性を高める筋肉の使い方が必要です。2017年からトレッドミルも活用をしながらフォーム改善に取り組んだ選手は、大きな故障もなく記録が順調に伸びて、2020年東京オリンピックに向けた選考レースであるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)への出場を決めました。

今後もランナーの怪我を減らし、より良い練習が詰める環境を作り、皆様のランニングライフに貢献していきたいと考えています。