お客様インタビュー②
高谷 萌夏さん
ダンサー向けメニュー・パーソナルトレーニングに定期的に通っていただいている、ニューヨークのジョフリー・バレエ・スクールに入学する高谷萌夏さんにインタビューしました。
プロフィール
1997年生まれ
3歳より小野バレエスタジオでクラシックバレエを始め、
小野晴子・亜子先生に師事
2015年6月 ニューヨーク ジョフリー・バレエ・スクール、サマープログラムに参加
①2015年9月からジョフリー・バレエ・スクールへの入学を控えています。今の気持ちを聞かせてください。
高谷萌夏さん:サマープログラムに参加したので学校やクラス、街の雰囲気は分かりますが、言葉や文化の違いに不安があります。この1年間で1からバレエの基礎を学ぶ気持ちでたくさんのことを吸収してきたいと思います。
②バレエを始めたきっかけと当時萌夏ちゃんにとってバレエとはどのような存在だったかを教えてください。
高谷萌夏さん:4歳上の姉が習っていて、毎回レッスンに付いて行って姉の真似をして踊っていました。3歳の誕生日から自然と習い始めたその当時は可愛い衣装を着てスポットライトを浴びて踊ることが只々楽しかったです。
③2011年11月のYAGP2012日本予選で足の甲の捻挫の治療をした時が萌夏ちゃんとの初めての出会いです。覚えていますか?
高谷萌夏さん:あの時はとても最悪なコンディションでした。とてもポワントを履ける状態ではなくバレエシューズで場当たりをし、福山先生の所へ駆け込んで足の甲に鍼を打ってもらいました。すると足の痛みがひいて本番では何も気にせずに踊ることが出来ました。
④その後高校生になり、Miracle Bodyに来てくれました。その時の身体と気持ちの状態を教えてください。
高谷萌夏さん:初回は足のケガの治療のために行きました。それまではアイシングや自己流のマッサージで痛みを紛らわしていただけで、何をやっても駄目でむしゃくしゃしていました。でも福山先生に適切なマッサージをしていただいた後、正しい足の使い方を教えていただくと、あれだけ痛かった足が何もなかったかのように軽くなったのを覚えています。
⑤Miracle Bodyに来て2年、ケガで踊れない時期、コンクールやオーディションで結果が出ない時期もありましたが、身体や気持ち、踊りはどのように変化していきましたか?
高谷萌夏さん:ケガでコンクールを棄権したり、本番にも万全な状態で出れなかったりしたことがありましたが、冷静に受け止め、今出来ることを精一杯頑張りました。身体の調子が良い時は集中して100パーセントの力でレッスンに取り組みました。またどういう身体の使い方をしたら綺麗に見えるのか、反対にどういう使い方をするから痛めるのかなど、力でやり込むのではなく頭で考えて予防のためのストレッチやトレーニングにも取り組むようになりました。
⑥今、萌夏ちゃんにとって舞台に立つことや、バレエとはどういう存在ですか?
高谷萌夏さん:私は踊ることも舞台に立ってたくさんのスポットライトを浴びることも好きなので、バレエは私を1番素直にさせてくれる存在です。
⑦最後に今後の課題と目標を聞かせてください。
高谷萌夏さん:今はクラシックもコンテンポラリーもどちらも両立している優れたダンサーが求められているので、私もたくさん勉強してバランスの取れたダンサーになりたいです。また体調面、精神面、身体をしっかりと自分でケアをして人としても大きく成長したいです。
<インタビュー後記>
身体ほとんどの関節、特に足首が緩過ぎてコントロールが出来ずにケガを繰り返してきた萌夏ちゃん。柔らかいけど引き上げが出来ず立ちきれない、身体のコントロールが効かないというバレリーナの典型的なパターンの女の子でした。使い方を改善していくのは簡単ではありません。その過程でもケガで踊れない時期があり、踊ることを諦め違う道を目指すことも考えていたようですが、自分の身体と向き合うその真摯な姿勢でまずはバレエ留学して踊りに打ち込む道へ進む決断をしました。ケガの治療、痛みの治療だけでは解決しない、間に合わない。身体への気付きを深めることで、痛みの原因を知り、自分に合った身体の使い方を身に付け、さらにパフォーマンスアップにも繋げていくというMiracle Bodyのコンセプトそのままに、今後も身体作りを継続して、是非プロとして舞台に立つ日を心待ちにしたいと思います。
クラシックバレエは他にはない特殊な身体の使い方をします。年齢が進み、真剣にその道を目指せば目指すほどケガや痛みと隣り合わせになります。Miracle Bodyではメディカルとトレーニングの融合により、5年後、10年後も舞台で活躍出来るようコンディショニング方法を提案、障害予防からパフォーマンスアップのトレーニングまで指導しています。
本格的にパフォーマンスのプロフェッショナルを志す、すべての方へ
<萌夏さんのお母様からもコメントをいただいています。>
中学2年のYAGP日本予選の時、足の故障でわらをも縋る思いで福山先生に初めてお世話になりました。あの時は、棄権をするのではと客席で見ていたのですが、曲が流れ何か吹っ切れたように踊る娘を見て涙が流れたのを覚えています。高校生になり相変わらず足の調子も良くなく、自分からMiracle Bodyに行きたいと言いました。遠方ということもあり電車を乗り継いででも1人で行く、費用も自分のお小遣いから出すからという娘の強い意志で今日に至ります。私は専門的なことはよく分かりませんが、娘のメンタルも身体の状態も改善されつつあることを嬉しく思います。この6月に約2ヶ月間あった短期留学時にも足が痛くなりましたが、1人で地下鉄に乗り通院したようです。なんだか逞しくなった娘を親バカながら微笑ましくも思います。9月からまた1年留学が決まりました。周りの人たちに感謝の気持ちを忘れず精進していってほしいです。