Miracle Bodyについて
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Miracle Bodyについて

2017年12月11日(月)12:00 PM

Miracle Bodyのはじまり

私は20代の頃、筑波大学体育専門学群在学中からプロとして劇団四季の舞台に立つ仕事をしてきました。そして舞台人としての現役生活を終えた後、医療系国家資格を取得し、セカンドキャリアとして、西武ライオンズ、オリンピック代表陸上選手、大阪ガス陸上競技部等のメディカルトレーナーとしてチームに帯同する経験をしてきました。

国内スポーツでは最も注目されるプロ野球のトレーナーをしていた頃に、自分にしか出来ないことは何なのか?自分が求められている世界、自分のこれからの役割、存在価値について深く考え始めました。プロ野球のトレーナーになりたい人間はたくさんいて、自分でなくても良いのではないかと感じ始めていたのです。

派遣元の治療院で多くのアスリートやダンサーの身体を診るうちに、その怪我の多くは治療するだけでは解決せず(また同じ怪我を繰り返すか、同じ原因で別の場所を怪我することが多い)、そして怪我とパフォーマンス向上は表裏の関係であることを強く認識するようになりました。

「正しく効率的な身体の使い方を習得することこそが怪我を最大限に予防し、さらにパフォーマンス向上につなげることが出来る。」

この考え方が、治療や障害予防、リハビリ、トレーニング指導といった身体を診る時の私の視点の軸となりました。紆余曲折して独立、Miracle Bodyとして、スポーツ障害を専門とする治療院とトレーニングスタジオを併設した施設を開業しました。現在のお客様は、私の経験してきたクラシックバレエをされている方が約5割、メディカルトレーナーとしての帯同経験の多い陸上、ランニングをされている方が約4割、その他のスポーツをされている方が約1割で、治療とトレーニングの割合は、ちょうど半々ぐらいです。

クラシックバレエについて

クラシックバレエについては、YAGP日本予選において、2011年からコンクール出場者のコンディショニング指導と障害予防セミナーを行ってきました。当初はバレエ障害予防のセルフケア指導や怪我をした時に治療する役割がほとんどでしたが、ターンアウト等を構成する関節可動域改善のためのアドバイスやコンディショニング方法、身体の使い方、動作改善を指導することで、身体が変化し、パフォーマンス向上へとつながっていくことに大きな反響を呼びました。その指導がコンクールやオーディションでの結果として現れ、海外留学やプロとして階段を昇っていく子どもたちが増えてきました。Miracle Bodyは、次第にプロダンサー養成のためのトレーニングスタジオとしての役割を多く担うようになってきました。

自分のキャリアを活かしながら、セカンドキャリアとしての自分の居場所がどこにあるのか?舞台、特にクラシックバレエ界に自分はどのように貢献出来るのかを改めて考えました。

今後のクラシックバレエ界が求めているものは、指導者の個人的な感覚やイメージに終始する曖昧な指導ではなく、解剖学や運動学的な視点から具体的に身体の仕組みや動作を子どもたちに説明し指導すること。何が本当に正しく、何が間違っているのかを、明確な理論や根拠を示しながら整理していくことだと考えています。そのことがバレエにおける怪我を最大限に予防し、クラシックバレエに求められる身体作りやパフォーマンス向上へとつながります。そしてそれが治療者としても指導者としても私のこれからの使命だと感じています。

※プロダンサーを目指す子どもたちの親御さんへ
Miracle Bodyでの指導は、マンツーマンで行うパーソナルが基本です。こちらの指導を頼りに門を叩いてくれた子どもたちに対して結果で応えるのが「指導のプロフェッショナル」としての仕事だと考えています。

またこちらでは子どもたちにも身体の仕組みや正しく効率的な身体の使い方、動作への理解を求めます。それが上達への一番の近道であり、不調になっても自分で原因を見つけて修正出来る人間になる唯一確実な手段だからです。理論を伝え、個々の感覚、(何となくという感覚ではなく)視覚や体性感覚を用いながら動きを形作っていく、そのためのパーソナル指導です。

芸術の世界は努力が報われない時もありますが、継続して努力する人間になれれば、通用する場所、自分の居場所が必ず出てきます。忘れてはいけない大事なことは、クラシックバレエを通じて子どもたちの人間性を育むこと。長いバレエ人生において、目標に向かってブレずに努力すること。常に逃げずに自分と向き合える自立(自律)した人間になること。目標を達成するための正しい努力をするために、志、向上心を持ったすべての方、ひとりひとりと向き合いながら、人間の身体の素晴らしさ、奥深さを伝えていきたいと考えています。

※バレエスタジオを主宰されている指導者の方へ
「クラシックバレエのレッスン自体が、最善・最適なトレーニングである」という考えから、Miracle Bodyでのトレーニング指導では、いわゆる筋力トレーニングだけでなく、クラシックバレエのパ(動作)の改善指導もしています。医療系国家資格者だからこそ出来る、解剖学や運動学等の専門的な知識や理論を用いて、治療の仕事同様に、身体の外側からではなく内側(関節の仕組みや筋肉の働き、つながり)を見ながら、子どもたち自身が身体の仕組みやより正しく効率的な身体の使い方を習得する指導、お手伝いをしています。各スタジオにおけるメソッド(指導法)を共有することで、子どもたちが混乱しないように、個々の骨格や筋肉等に見合った動作となるように最大限考慮しています。有り難いことに、このことをご理解いただき、生徒さんをご紹介いただく指導者の方も多くなってきました。

プロスポーツの世界では、監督やコーチ、医師、トレーナーがそれぞれの得意分野を活かしながら選手が試合でより良いパフォーマンスを発揮出来るように分業しています。クラシックバレエの世界でも、このような複数の指導者や医療者による、より良いダンサーの継続かつ計画的な育成・医療体制が整備されていくことを願っています。

ランニングについて

ランニング=走ることは、人間誰でも子どもの頃から行っている動作ですから、それほど深く考える機会がない方も多いでしょう。走動作は、サッカーや野球等の球技でもなく、またコンタクト(対人)スポーツでもないので、非常にシンプルに同じ動作を繰り返します。特にマラソン等の長距離走では同じ刺激が入り続けるがゆえに、特定部位のトラブルが起こりやすく、またその故障が長引く傾向にあります。

持久系スポーツのパフォーマンス向上の指標として、最大酸素摂取量(VO₂MAX)、乳酸性作業閾値(LT値)といった生理学的な要素がありますが、これらを改善していくためにはある一定レベルの練習を継続することが必要になってきます。故障を繰り返していては、練習の継続が出来ません。私はメディカルトレーナーとして、オリンピック代表選手や様々な実業団の選手の治療やコンディショニング指導に関わってきました。

選手の身体や練習を見るうちに、「ランニングエコノミー(走りの効率性)」を向上させることが、パフォーマンス向上には最も重要であると考えるに至りました。一度のレースや練習で使えるエネルギー量には限りがあり、その限られたエネルギーの中でどれだけ走ることが出来るか?つまり少ないエネルギーでいかにして長く速く走ることが出来るかが重要ということです。

そのために必要なことは、動作の改善、つまりランニングフォームの改善です。トップ選手のランニングフォームは無駄がなくとても綺麗ですし、必要な筋肉だけが付いていて細くしなやかな身体をしています。ランニングフォームの改善とクラシックバレエの身体作り、動作分析・改善との共通点は非常にたくさんあります。フォームの崩れをなくすために、それぞれの骨格を理解した軸作り、上半身や肩関節と脚の連動性を高める筋肉の使い方…2017年からトレッドミルも活用をしながらフォーム改善に取り組んだ選手は、大きな故障もなく記録が順調に伸びて、2020年東京オリンピックに向けた選考レースであるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)への出場を決めました。

これからもランナーの皆様の怪我を減らし、より良い練習が詰める環境作り、ランニングライフに貢献していきたいと考えています。


福山 弘DSC_0308
筑波大学体育専門学群卒業。大学在学中に劇団四季入団。退団後、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。西武ライオンズ、オリンピック代表陸上選手等のメディカルトレーナーとしてチームに帯同。YAGP2012より日本予選会場でコンクール参加者のコンディショニング指導と障害予防セミナーを行う。